もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

映画

ザ・ホステージ

ある初老の男の、人生の着地点を描いた作品。 自分は誰かにとって特別な存在なのだ。それを実感することができたら、自分の人生は価値のあるのものなのだと、信じることが出来るだろう。 主人公は、誰にも注意を払われることがない。会社の同僚にも、妻にも…

ted

今さらだけれど、もう1回行きたいくらい。DVDでたら買いたいくらい。早々に今年のベスト1だって言いたいくらい。 めちゃめちゃ行きたくなる予告編。でもこんなかわいいもんじゃなかった。 なんというか、あらあ!そこまでは期待してなかったよ!ていうくら…

『小さな悪の華』『乙女の祈り』

二人ぼっちの少女たちの閉じた世界が煮詰まっていったら、どこへ行きつくのかっていう話。 『小さな悪の華』 「地獄でも、天国でもいい。未知の世界が見たいの」小さな悪の華 [DVD]出版社/メーカー: video maker(VC/DAS)(D)発売日: 2008/02/20メディア: DVD…

強烈でいて儚いものスーパースター

大体にして、失われたものというのにとても心惹かれるんである。時代に選ばれ時代に愛され、彼ら自身がまた時代を形成し、時代の顔となり象徴となり寵児となって、燦然とまばゆい輝きを放ったアイコンたちの抱えるストーリーが丸ごと好きなの。 マリリン・モ…

『フォレスト・ガンプ/一期一会 Forrest Gump』

というものすごうく長い前置きの後に、今さら紹介しておきたいのは映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』です。個人的には、邦題の“一期一会”はいらなかったと思うんですけれども、この映画は本当に今さらながら、「映画?まあ観る方かな」という方ならまず何…

Paul Newman

ポール・ニューマンが亡くなったそう。長く演技力よりもルックスだけ的な、ハリウッドによくある位置づけだった観があるみたいだけれど、彼は間違いなく20世紀ハリウッドのアイコン。 とりわけ好きなのはこの2本。クラシックムービーは良いですな! 『明日に…

『誰も知らない』

懐かしいなぁ。 english trailer 日本語 trailer ざっくりとした内容の動画 少年って、思春期へと飛び込んでいく変声期を含む成長過程において、一瞬異様にエロティックな生き物になる。映画自体の内容については割愛。

なんだったっけなぁ…

最近観た映画で、 「人生には大きな出来事と小さな出来事がある。しかし多くの思い出は、色あせてどうしても思い出せない。ものごとがこんなにはかないなら、もっと心に刻めばよかった」 という台詞が出てきたけれど、ネットでは無料で大量に映画を観ること…

スティーブン・キング『IT』

なんていうか、超カオスなミックス。世界が大好きマクドナルド イット [DVD]出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ発売日: 2006/07/14メディア: DVD クリック: 2回この商品を含むブログ (11件) を見る

大島渚

戦メリ。私は本当にこの名画とされている作品の良さが分からぬつまらないヤツなのですが、どなたか名画たる所以を教えて欲しいなとずっと思っていて、だってみなが愛するものの良さを理解していないなんて、何やら自分だけが損をしているみたい。好きでない…

『パフューム ある人殺しの物語』

同じ日に、なんだかつかれたよ、もう歩きたくない。という気分になり、通りかかったMOVIXというシネコンにひとまず入って、何でもいいから今見れるものというチョイスで、『パフューム』をみた。見た?観たら良いと思います。 私は前半で数分異世界に意識を…

バベルの塔の例え話

かつて神の怒りに触れ、言語を分かたれた人間たち。我々バベルの末裔は、永遠に分かり合うことは出来ないのか。 バベルの塔*1 Gyaoで映画を見ていると、もうこれでもかという位に、映画『バベル』の予告を見ることが出来るわけで、このコピーを耳にするたび…

さくらん

私自身はぜんぜん知らない面識もない人なんですけども、衣装を手がけている人がいるんだよということで、貼りだされていたこの映画のポスターを眺めながら、監督が蜷川実花なら、ぜったい可愛いよね、ガーリーガーリーよね、絢爛豪華っていうよりは、チープ…

『最後の晩餐』

原題:LA GRANDE BOUFFE(大食い) 監督:マルコ・フェレーリ 生きることに絶望した食道楽のブルジョワ中年男たちが、死ぬまで喰い続けるために集まり、文字通りノンストップ・ギブアップなしで最高級料理を次から次へと食べ続ける、性と食を主題にしたブラ…

『永遠と一日』

テオ・アンゲロプロスが好きだというと、なんだ通ぶりやがってみたいなイメージがあるのは、まあそうなんですけども、アンゲロプロス=眠いという図式は否定したいと思いつつ、さすがに私も『アレキサンダー大王』は何度か落ちましたが、この映画は本当に本…

『二十四の瞳』もう、むねがぎゅうと

海の色も、山の姿も、昨日に続く今日であった という言葉を何回かはさみ、変わりないはずの日々の営みの中にいながらにして、歴史の波におし流されていく12人の生徒達と先生の大河ドラマ。 先日BSでやっていたので、初めて観てみた作品。だから戦争はいけな…

レスリーに会えず、ごっつぁんでした

関西Queer Film Festivalというのが開催されていて、私はこういった映画祭に行ったことがなく、また比較的孤独な京都ライフなので、行こうかなぁどうしようかなぁと思っているうちに日々は過ぎ去り、前売り券の期間は終わり、一番見たかった『男生女相』は前…

『マグノリア』

どうせ観る時間があるなら、一つでも見たことないのが観たいよということで、あまり何度も同じ映画を観るほうではないんですけども、今日はとことんまでも『マグノリア』が見たくてたまらなかった日。 これだけの大人数の一日が個別に進むさまを描きながら、…

そこに居ない男

Yesterday upon the stair I met a man who wasn't there. He wasn't there again today I wish that man would go away. 昨日階段で そこに居ない男を見た 彼は今日もそこに居なかった 早く消えれば良いのに Antigonish, 1899 William Hughes Mearns シンプ…

『TOKYO NOIR』女の性は男の性とセットなのかと

この映画を観て複雑な気分になった。TOKYOに生き、昼と夜の顔を使い分ける女たちの、性と官能を描いた3篇のオムニバス。 恋人もなく仕事に明け暮れる女。同僚はみんな結婚し、職場では若くて可愛い後輩がちやほやされ、彼女たちには女として見下されている。…

『CURE/キュア』

こいつは、ハリウッド的商業映画はクソ。ヨーロッパ映画しか認めないという思想に80%ほど侵されていた鼻持ちならぬ映画っ子だった青い私を、いえいえ日本映画は何も釣りバカだけじゃないわと目を覚まさせてくれた作品。「え?」「なに?」「誰が?」「あん…

『ニンゲン合格』

「あのさぁ藤森さん。これ夢なの?おれ存在した?ちゃんと存在した?」 この台詞を主人公に言わせるために、設定を組み、ストーリーを考えたのじゃなかろうかと思った。すごく良かった。 黒沢清はけっこう好きですが、このタイトルからしてどうもこう、心温…

『太陽の誘い』

何年か前にBS2で観て、ああ録画しておけばよかったよ!と思っていた映画です。すごくいいです。感想は目いっぱいあるはずなんだけども、好きだなぁいいなぁという言葉しか考え付きません。スウェーデンの風景も人の心もミステリアスな家政婦も音楽も映像も、…

『ワンダフルライフ』

人が生きることなんかくだらない。人生なんて取るに足らぬもの。平均寿命まで後○○年も残ってんのか、もううんざりさ。ああ面倒だ明日こそ起きるもんか一日中眠ってやる。そんな考えにはまり込んで、強烈な空しさに添い寝をされたりした時には、黙って起き上…

エドウィン・マートンと暗い日曜日とハンガリアン

先のオリンピックでは、一人早送り選手・プルシェンコのスケートの神が憑依したようなエキシビションにやられたのと同時に、まあなんと氷上でストラディバリという、正気?!と気が遠くなるようなことをやってのけたヴァイオリニトが気になっていたので、あ…

少女映画『キャリー』

There’re all gonna laugh at you! ブライアン・デ・パルマというと、私なんかはもう何が何でも『キャリー』を抜きには始まらず、語ろうと思えばいくらでもキモ長く熱くなるわ!という作品です。生まれる前の映画でありながらちっとも古臭くなく、むしろこれ…

『ファントム・オブ・パラダイス』

春先ってほら、徐々に気候が温かくなって寒い冬が去ってゆくとともに、何か新しい息吹みたような気配があふれ出し、うららかな日の光がそこここに満ち、おおこれでまた世界は新しくなるな、しかし己ときたら何一つ変わらぬじゃないか。 どうもこう、細胞が芽…

リロイがいなかった…

J.Tリロイが存在しない…。えっと、何年か前にジャパンに来たよ。あれは、うそ?何処ぞの雑誌にインタビュー受けていたよね。あの人は、うそ?一体誰このリロイ。誰、誰なんこの写真。心の綺麗な乙女にだけ見える妖精? リロイさんは大掛かりな嘘だったそうだ…

どうしてダミアン

すっかりオーメンづいているのは、「オーメン666」が」米国サイトでトレイラー発信が始まったと知ったのはいいけれど、見れないんですけども。だから余計にみたくてみたくてみたくてたまらんのだ。なんでさ! http://www.theomenmovie.com/

ああどうしよう山下閣下が!

知らなかったよどうしよう!なななにこれ! 水野晴郎氏 一時意識不明の重体 水野晴郎さん自宅で吐血、入院 普通に会話が出来るくらいまで回復したみたいだけれど、慌てて閣下のサイトに行ったら、なんとシベ超が漫画化…すごいや…。閣下直筆の自画像もすごい……