もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

BS2 アラン・ドロン特集

mxoxnxixcxa2005-10-29

危険がいっぱい [DVD]生きる歓び [DVD] 今週はずっとNHKBS2でアラン・ドロン特集をやっていて、『太陽がいっぱい』に始まって、同じくルネ・クレマン監督作の『生きる歓び』、『危険がいっぱい』が観られて超満足。リアルタイムでその活躍を知らないスターを見ているとわくわくする。モノクローム万歳大好き。『危険がいっぱい』という邦画タイトルはどうかと思いつつ『太陽はひとりぼっち』『太陽は知っている』なんていうのもあるわけで、当時日本でいかに『太陽がいっぱい』が流行ったかというのを感じて、それもまたなかなか。
仁義 [DVD] ジャン・ピエール・メルビル監督作品は『リズボン特急』、『仁義』の2つ。仁義て…そういうのはちょっと苦手だわ女の子だものと興味がなかったんだけれど、これを期に観てみたら、ちょび髭が気になりつつとてもよかった。この監督は台詞や音楽が極端に少なくて、なのに手に汗握って見入ってしまうのは映像感覚なのよ!と納得。映画って素敵!けれどやっぱりドロンは最後に死んでしまう。いつものように死んでしまう。
 年配の男子に言わせればアラン・ドロン=渋いみたいな感じらしいのですが、同時代を生きていない私なんかは、あのなんとも言えぬ暗くてぎらぎらした目や雰囲気が大好きで、だからこの人の若くて野心がぎらついていたモノクロのころの映画が好き。好きな映画が多すぎてあげきれないのでどうしようもないけれど、とにもかくにも陰あるぎらぎら感が美しい。そして笑うほどにエロいあのやらしさ。しかも実生活も数々の女優と浮名を流し、加えて同性愛疑惑、果ては殺人疑惑までスキャンダラスな人生も含めてときめく。
 今週の放送作品もまあ暗かったわけですが。大体アラン・ドロンの出演作で手放しのハッピーエンドはあるんだろうか。でもこの出演作の面々の切なさも含めて、アラン・ドロン大好きと叫ぶんです。黄金の60年代限定で。70年代もいくつかは良いんだけれど、以降は…。ハーフ・ア・チャンス [DVD]『ハーフ・ア・チャンス』はいまだに観ようという気になれない。ヤダ観たくない。数年前、叶恭子様にヤラしくむっちりとキスをしているエロジジイをテレビで見かけたときには、本気で悲しかったです。ちなみにこんなのを見つけたんですが、赤子の頃からこの眉毛!