もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

ここにいるよ

mxoxnxixcxa2014-08-23


 異国にやってきて5か月。まずは語学の用意をして、本番の地にたどりついてからは早2か月が経つところ。
 ずいぶん前の、ああもう生きてんのもめんどくせーなとくさくさくさくさしていた自分に言ってやりたい。あんたいつか夢みたいな風景見れるぜって。年齢が半分くらいだった頃の、青い自分に教えてあげたい。年を重ねて生きていくのも悪くはないかもよって。

 
 ちょっとした心中の穏やかさを保つに難い局面に出会っていて、あーもう食べる気になんねーな、どうしてどうしてって凹みかけていたので、初めて2010年の5月以降のもなかを読み返した。人生で一番最悪だった頃だ。
 この頃に比べたら、もうどんなことだって大したことじゃない。この頃以上のことは、もう私の人生には起こらない。それで、私はその時期をなんとか不恰好にでも一人で乗り越えてきたじゃないかと思える。
 時間の経過は、良いことも最悪なことも押しなべて柔らかく終わったことに変えていく。ああもう、えぐられるようだっていう痛みだって、気づいたころには鈍痛になって知らないうちに時々うずく傷痕になっている。深呼吸して、目の前のことをこなしていけばいいのだ。
 私は強い。いつも最終的には強かった。もなかは私の恥部でしかないんだけれど、メルシーだよもなか。そうだった、私は強いんだったって思い出した。こんなゲロを、王様の耳はロバの耳穴に吐き捨てながらやってきたんだった。

 私は元気。フランスの田舎町で相変わらず一人身で、たまにくさくさしながら、でも夢みたいに幸せ。ここにいつまでいられるのかはわからないけれど、先のことはその時考えればいい。