もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

NHK AM10:00。ナントカインタビュー柳楽優弥

mxoxnxixcxa2005-03-05

 ゆっくり目に起きたら柳楽優弥是枝裕和と『誰も知らない』絡みで出ていた。というのを再放送していた。もう、タランティーノなんていう事をするんだ。「主演男優賞は――“nobody knows” Yuya Yagira!!」。nobody knows。これが言いたかっただけじゃなかろうかタランティーノ
 子役の演技って解釈の実践とかいうレベルじゃなくて、勘の鋭さとか佇まいなわけで、ここはふつうに考えて監督賞じゃないのー?との疑問が再燃。何故このような14歳に。この映画の子供達は、演技じゃなくて、メソッド法を逆説的に監督が仕込んだっぽい。柳楽の成長過程があまりにうまく明と重なって、少年期が思春期へと切り替わる一瞬が美しく収められたのは、柳楽の演技じゃなく自然の恵。子供達がブリリアントなのは、やっぱりこれは演技していないからでしょう。
 インタビューされる少年は、なんか気の毒な子供にしか見えないよ。始終きょどりっぱなしの柳楽。ずっと揺れていた。かわいそうに。実力以上の評価を押し付けられて、期待まで背負わされて、柳楽優弥。このインタビュー以後象使いになったらしいけど、芸能界には慣れたんだろうか。慣れたら慣れたでしょうもないヤツになる危険も。しかしこの挙動不審な中学生、なんかたぶん潰れそう。めちゃくちゃ強靭な感じはしない。ひとえに気の毒な。
 将来は?と聞かれて「…役者」と返答する彼に、監督は「まだ決めなくていい。普通に高校生活過ごして考えればいい」と。しかしジャパンの芸能界、そうはいくまい。ジャン・レノも彼に「作品を選びなさい。消費されることのないように」と仏映画祭か何かで。