もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

2020-01-01から1年間の記事一覧

ノエルの季節とOさんについて

年末年始が近づいた、というかクリスマスが近づいたラテン国家にいて、家族は家族が家族と家族に、という話題や繋がりそのものを目の当たりする機会が格段に増える。 日本にいる時は、ここまで他者の家族模様に触れる機会もないけれど、兎にも角にも礎がラテ…

白黒以外のグレーの部分

週末の一日目を何もしないでぼんやりと終えようとしていることに心底がっかりするし、何もしなかった自分にうんざりする。 もっと頑張れるだろうもっと頑張らなければならない。休日だからこそ出来ることがあるのに、何をしているのだと考えながら、ぼんやり…

「求める物はまだ見つからない。けれどこれだけは言える。人生はカーニヴァルだ、共に生きよう」

フェリーニの8 1/2のラストが好きでたまらないのだ。振っても絞っても、もう何も出て来ない天才が呟き続けるクリエイトの苦悩と思い出の数々。伊語をベースに英語仏語が混ざり込み、現実と空想と記憶が境界なく切り替わり続ける白日夢と、その何もかもをお祭…

きらきらの最中には気づいていなかったし、結局そんなもん

穏やかで何もない週末、別にロックダウン中でなくとも特段誰に会う予定もなかったであろうし、ぼんやり過ごすだけの生活に嗚呼すっかりコミュニケーション力が低下しきったなと感じるのは、過去のもなかを辿って、昔の自分に出会ってみたからだ。 言葉回しも…

本当にいたんだろうかとも思えてこなくもないような気もする事

ふと妹のことを想う。妹と過ごした時を懐かしく思う。幽霊でいいから会いたい。話がしたい。化けて出てきて欲しい。好きな飲み物で出迎えるから。 東京に戻って一緒に住む約束を守らなかったことを謝りたい。背負ってあげずにいたことを謝りたい。でも私にも…

面倒くさいなもう

人は歳を重ねるごとに賢く図太くなっていける。それは本当だ。強く鈍感に狡くなっていける。それもある意味本当だ。 けれどそれがどんどん生きやすくなっていく、というのとそのままイコールではないというのは知らなかった。根源的な苦しさは増していくばか…

はやニット着て震える季節

若い頃は気にも留めなかった事が、親になってもおかしくない年齢となって、そのまま年齢を重ねていくごとに、どんどんのしかかってくる。 友人の子供を眺めていると、時にしんどい。その年齢の私はこんなに幼かったのか。そうか、こんな子供にあんな扱いをし…

どうしたものだろう

日本語を話すのは月に1度あるかないか、スマホで少ない友人とやりとりするか家族に近況報告する以外、日本語をまともにアウトプットすることがほとんどない。ペンで紙に何かしら日本語を書くとなると、1年に何度あるだろう。 という生活を繰り返して、たぶん…

とても乾いた感覚だ

先日、日本の若い人気俳優が自殺したとネットニュースで見た。あまりこの世代の俳優を知らないけれど、私でも見かけたことのある綺麗な俳優だった。 人生の生きづらさは外からでは見えない。手元に最後に残った選択をしたのだろうと思うと、関係ない私にはそ…