tokyo.sora 「人生うまくやってんの?」
数日前に。好きな感じ。淡々として無常な毎日。出てくる女の子達はちょっとずつ、でもわざとらしくない程度にリンクしていて、遣る瀬無さとか、先の見えなさ加減とか、押し付けがましくなく日常が描かれている。
多分この映画のよさは、見ているこちら側が共感するとか、身につまされるといった熱さを持たないところじゃないかと思う。
重みはない。たぶん厚みもない。主張もない。空が印象に残るわけでもない。是枝裕和とはまた全然違ったテンポのスローモー。でも好き。出てくる女の子たちが自分とほぼ同年代なのもあるんだろうけども。
淡々とした閉塞感やささいな開放感は、やさしくてむなしい。全編を通して、そこはかとない遣る瀬無さや孤独が滲んでいる。私は小説家志望の子が一番印象的だった。美容師見習いの明け方の横顔や背中も印象深い。この二人が早朝下着姿になって走るシーンは秀逸だった。あと、カフェの子。私は鈴木蘭々かと思った(今何してるの?)。この子の生に対する正しい明るさもまたいい。
「さびしい人」 「はぁい」
- 出版社/メーカー: レントラックジャパン
- 発売日: 2003/04/04
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