もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

白夜行2話

 リアルタイムでみることが出来たと思ったら、隣にいた人が綾瀬さんが何か言うたびに「この子、下手ですわね」という。私も少しだけそのように感じ、雪穂は泣かない強い女であるべきだと願ったりもした。でも小説のラストシーンに当たる先週の冒頭シーンで泣いていた綾瀬さんを思えば、このままなのだろうか。
 なんだ結構面白いのかも。金八の小汚さがどうしても受容できず、どこかで普通に歩いている素の武田鉄矢を見た時だって、何気取って杖ついてんだおっさんと生理的に受け付けぬタイプだったのに金八、いいなぁ。そうして八千草薫が素敵。
 最近いっぱいいっぱいで切羽詰っているので、個人的に2人で泣きながらオイオイやられるとしんどいというのは私の勝手な事情だった。山田孝之は本当に影が似合うし存在自体に泥臭さがあって、それはきらびやかな若手俳優にはあまり無いものなのでだからこそ亮司は孤独くらいで泣くんじゃないわ!みたいな気がしなくも無いんだけれども。主役二人とも弱すぎ。
 何かこう、もう過ぎ去ろうとしている純愛ブームに無理やり乗せようとしている感じが鼻につく。罪の重さに喘いで生きるサスペンスに重きを置いたらいいのに。音楽は相変わらず過剰だしモノローグも過剰なんだけれど、オリジナルなラブ物語なればそれなりに面白い。でも偏屈者なのでラブにそれほど興味が無いんだった。東野圭吾直木賞を取ったことだし、来週が楽しみ。なんか理屈っぽいなぁストレスが溜まっているんだ。