もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

置いていかないで

mxoxnxixcxa2013-05-02

 愚痴しか言わないです。 
 根拠もへったくれもないのに、ふと思う。置いていかないで。ねえ私を置いていかないで。お願い置いていかないでまだここにいるのにどうして気付いてくれないの。
 年々、年をとっていく私を置いて、何かがどんどん行ってしまう。だからとてつもなくとってもものすごく、静かにこっそり焦って焦って焦ってしまう。けれどとても密かなものだから、結局何も変わらずに何かが過ぎ去って行って、得体の知れない何かとてつもなく大切で大きなものを、1カ月単位くらいのスパンで失くしていってしまっている。のではないのだろうか。
 長く温めてきた友人と酔っぱらった勢いで寝てしまうなんて若い頃にはまずなかったことをして、お酒に弱くなってきたことを知るとともに、友達だったはずの人物の電話にでる気もなくなった。だって覚えてない。付き合いたいと言われても、私は興味ない。あなたと付き合うことにじゃなく、他人と一緒に居ることに興味がないの。たぶんたまたま寝たかったんじゃないかな覚えてない本当に。
 とてつもなく恥の多い人生を送っておりますと、ネットの森に穴掘って呟いて、これで全部が全部忘れられればいいのにって思う。もうやだ何もかも嫌だ。妹の命日が近い。連休の予定はそれなりにびっしりだ。
 相変わらず私の生活には中身がないけれど、その日暮らしとしては忙しくて何より。なのに肝心の人生のプランはとん挫しているし、動く気配がないのは私がものぐさだからというのと、三十路過ぎた女が海外で新しいことを始めるのは、国内で始める何十倍もの何かなのに、結局私はその何かをつかみ切れるのだろうか。というよりむしろそのお国柄の適当さで、ノープランに戻ってしまった。
 本当に馬鹿みたいだ。馬鹿馬鹿しくて悲しい。いつまでたってもふわふわ夢の中に居るみたいに、いつまでたっても何かを捨てられない。私は一体何を諦められないんだろう。でもそのなにかがいつもまで経っても手放せないの。そのお国で狙っていたフォーメーションがなくなった時点で、ご縁がないのだと諦めるべきなのに。
 でもしかしながら永住権のないお国柄、就労ビザが困難の極みにある欧州彼の国からの帰国後、日本社会に居場所がないであろうことは変わりないのだから、むしろここで打ち砕かれておけば、先の過酷な何かに出会わずに済んだと感謝しておけばよいのだろうか。本当に、愚痴しか書いていないので申し訳ないです。
 仏人の友人が来日し、ご飯を食べた。ライフプランについて話し合うけれど語学力が足りてない。行きたいの。住みたいの。ここから出て行きたいの身内を見殺しにした過去を捨てて始めたいの。
 そんなことを飲み込んで、笑って会話する。ただ行きたいな―と言ってそれっぽく聞こえるプランを言う。名前も思い出も失くしてリセットが出来たら。もうすぐ妹の命日が来る。「助けて」という電話もへらへら見殺しにした人でなしの私の、妹が死んだ日が来る。この言葉に出来ない感じは、死ぬまで続くだろうか。いつになったら終わるだろう。
 なんてことを久々にもなかに言いたいのは、とても酔っているから。ちゃんと普段はオフィスでくそつまらんデザイン業にいそしんでいるんだからね。必死でやってもちょっと経てば消えてなくなる広告デザイン。良く就けたなーって思う。でもこんなの若いうちしかできない。この先結婚願望もなく、どうやって自分を養っていくんだろう。30半ばまでにはディレクターになるか、独立という業界。うそでしょ何割がそんなこと出来るの。そんな気分。
 三十路。応えるわ―。アラサー。これももう終わった言葉なのだろうか。便利な言葉だったのにアラサー。この魔法の一言で、26歳から34?くらいまでくくってしまえる。
 そんなくくりで不安が消えるわけでもなく、何かが紛れるわけでもないというのに。