もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

高速道路で哀しむ①

mxoxnxixcxa2005-04-10

 高速の運転なんて絶対に無理と思っていたのに、自分がどうやら高速好きであることを知ってしまった。信号ないっていいね120キロくらいがちょうどいいよね。と思って調子付いていたら哀しいことが起こった。
 バックミラーに映っていた後続車があのくるくる回る赤いランプを乗っけた時の気分といったら、とても言葉には出来ない。かわいいマーチみたいな小粒を捕まえて、覆面パトカーはトヨタの大きなヤツでシートが革。¥18000まいどありですって。なんでなんで貧乏人から搾取するのさやってられんわいじめですか。
 捕まえておいて警察は「あ、すんませんね、なんかすんませんね」みたいな態度。シートで小さくなる私。免許証を見て、車のナンバーを見て「この車あなたの?」と、よもや窃盗車じゃあるまいなみたいなことを優しく訊ねる。いいえ私は○○に住んでいて、この車は△△に住む人のものですと答えると、「まあそうだよね」と呆気なく。もっと疑って欲しかったせっかくだから。
「ここの道路の制限速度、ご存知?」と警察。知ってる。さんざんぬるい数字が書いてあったから。でもでも私の口は勝手なことを言う。「えー…100…?」。警察「違います。実はね、80なんですよ」と得意げに。「あー…」 警察「それで何キロ出てたか分かります?」 「うーんと、えー…ひゃく…にじゅう、くらい…?」違う。トヨタがパトカーに変身した瞬間は、もっと出ていたと思う。
 その後、走行車線から、明らかに130か40は出ていそうな車が追い越し車線を行くのを、100キロ以内のぬるい運転で恨めしく睨む。そのたびにくさくさを吐き出す。「捕まえて!あの車捕まえて!」 どんどん警察の犬になるから、10台に付き千円ずつでも引いてくれたらいいのに。悔しさでくさくさくさくさ。