もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

やはりわからぬ京都人

 大阪という場所には2度ほど下り立ったことがあるが、いずれも梅田のデパートでエスニック料理か何かを食べただけ。ゆえに私にとっての関西は京都を中心とした世界なのだけれど、ここは本当に文化が違う土地なのだとつくづく思う。
 まず礼儀が分からない。しかし分からなければ「仕方ないわ、京都人じゃないんですもの」とは行かぬ雰囲気。礼儀も知らんのか田舎もんやな。になってしまう。いかにも京都な方などにとっては、京都以外はみな押しなべて田舎。首都東京など京都から下っていった土地に過ぎないわけです東京人ども。
 だいたい断ることを前提としたお誘いって、なんの為にあるのだろう。田舎者の私には、そのくるんだくるんだ物言いの必然性が理解しきれない。「コーヒー飲まはります?」とか「遊びによって下さいね」とか、なんで言うの?しかも「遊びによって下さいね」は、場合によっては本気で言ってくれている場合もあるそうだけど、もうこの際一律で行かないものだと分別しておこうと思っている。なので「はい、ぜひ」と微笑む。わからんわ。
 知り合いの知り合いという仲の方が、「もにかちゃん京都来ることあるんでしょう。すぐやしまた遊びによってね」と言われ、「はいぜひ」と答えた。3時間の間に3回くらい言われた場合には、これはお愛想なのか本気なのか。