もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

運転は好きじゃないけれども

 高速道路上で、助手席の無免許者は制限速度の看板を見るたびに「100以上だすべきではない」とうるさかった。でもドイツならもっとハイウェイ早いはず。と言う話になり。あの国では確か速度設定がもっと上で、スピード出さないと違反と聞く。ドイツ人のおばは150とか60出すらしいし。
 ぬるい速度の車を見て疑問を感じながら、私のこのどんどんスピード出したいうきうきする気持ちはなんなのかと、ふと思った。せっかく信号も無いのに。前も開いているのに。皆どんどん出しゃいいじゃん。私は確かに車の運転は全く上手ではないけれども、どうして110キロを超えるとそんなに怒るのさスピードが嫌いですかと隣の人に言うとその人は、嫌いなんじゃないルールを破るのが嫌なのだと答えた。130キロで走れと言われたら出せばいいじゃんと。
 そんな発想があるなんて思いつかなかった。そうか、ぬるい車は速いのが嫌いなんじゃなくて、決まり事を破りたくないのか。偉い人。偉い車。すごく真っ当な思想。私もこうあるべきなのに、道路のルールなんてはじめから無理なことを強引に言ってるだけだと思ってしまう駄目な人。