もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

特に何もないGW

mxoxnxixcxa2007-05-01

  • 先日、叔父と妹と母に会う機会があって、久々に自分の財布事情ではまず行くことのないお店で食事をし、楽しく食事をしつつもコースのデザートに達する前に、私の時間切れ。1時間半では、そうだよね…。立ち上がったところへやってきた、一人早く出してもらったアラカルト。「一口だけでも…」と店の人の言葉を無碍にせず、本当にたった一口。後は妹に食べていいよと。さすが有名店…美味しかったよ。おうおう。
  • 裸眼で左右0.03のしょうもない視力に諦めて暮らしているのですが、母がレーザー治療の評判のいい先生を紹介してもらえそうだから、してみてはどうかと言ってきた。左右で15万程度だし、出したるよと。私の周りにレーザー手術経験者が居ないので、この新しい近眼治療が果たしてどんなものなのか、ちょっと分からず躊躇して、折角だけど…と母の優しさを無碍にしてしまう親不孝。だって、だってさ!後々もずっと通ったり、手術で何日か何週間か東京にいきっぱなしって言うのは、少しく現実的ではないのではないか。加えて私のようなど近眼は、2度施術しなければならないかも知れぬと言うので、えっと、待って。もうしばらくコンタクトで頑張るよ…。
  • そうして、私が涙をのんで、というかどうせチケットなんて取れないでしょ!と半ば投げやりな気分で諦めた、6月のコクーン歌舞伎三人吉三』に行くんだあ!とはしゃぐ妹を見て、かるうく殺意を覚えました。いいっすね東京は。ナントカという写真家の展覧会がとてもよかったと言っていたけれども、どうせ行けない私は忘れました。最近東京来ないね、と言う妹。いいよね東京は。世田谷住まいはそりゃいいわ。東京人どもは、離れて初めて、自分が東京に恋してたってことに気づくんだよ!
  • なにかこう、とくにこれといって別段取り立てて書かんければということなんかないわけで、どうしようかなと思うままにキーボードをパチって居たら、先日ある広告代理店の方とお話しする機会があったことを思い出した。テレビってすごいや。メディアってすごい。もう、テレビ番組は全てがドラマなのですな。バラエティーも、クイズも全部が全部、計算を尽くしたドラマなのだ。視聴者サービスっていう大命題が、恐い。「そこはやらせではなくて、演出。視聴者のための演出だから」ってさ。大人が。そりゃ多少は知ってたけれども、テレビの全てが真実とは限らないってことくらい。「嘘ではないよ、演出だから」って。

 例えば今、大阪は梅田の某所で、フジ系列の『あい○りミュージアム』なるイベントがやっているそうなんだけれども、一般人でもテレビに数度出てしまえば芸能人のようなもの。それを扱う頭のいい大人たちが居るわけで、大人いわく、「恋愛ドキュメントではなくて、恋愛バラエティーでしょ?」と。「そりゃ色んなものが、アイノリしてるんだろうね」といって笑っていらっしゃった。私はこの番組はほとんど見たことがないけれど、なんか素人が泣いたりしてるじゃないですかと言うと、大人の男性2人は笑った。そうして、悲しいことを喋ってくださった。ようは「あるある」のように社会的な迷惑行為は行き過ぎだけど、基本テレビはショービジネスだからと。
 視聴者をいかに楽しませるか。嘘だ詐欺だと騒ぐのは野暮というもの。折角なので便乗して楽しんだもの勝ちなんでしょうが、何だか私はテレビを見ていると、出ているみながパペットに見えてきました。芸能人を気取っても、所詮手のひらで泳がせてもらっている虚像。なんだか自分が阿呆らしいです。大げさな例えだけど、「知恵の木の実」の例え話って、秀逸だよねと思ったんである。知らずにいれば楽園暮らし。でもでも人間は悲しいかな好奇心が。旧約聖書って、そういうところを上手く物語化している古典文学だなって思う。