ポップに絶望ダンスを踊る超笑顔で

　色々なものを取りこぼしてしまったなあ。でもどうでもいいやーとも思ってる。
　いい年こいてからそれまで築いてきたなけなしのあれこれを手離して、デザイン方面も無視して個人的な制作活動もやめて、ネット関係の商品カメラマンなんかでてきとーに食いつないではみたものの、ブラック過ぎていてもたっても矢も楯も先も後ろもこりゃもうやってらんねーやと思い、無職になった。なんだこの堪え難い大きな暗い深い穴みたいな不安感は。これがにーとか。恐すぎる。
　私は一体どうやって食ってゆくつもりになったのだのだろうか。ちょうふあん。デザインて一度離れるとこのご時世もあるし入口なくなっちゃうねー。って今日鏡みたとき、正シイモニカが耳の奥で言っていた。わかってる。なんかもう出口というか再建の方法がわからん。
　あーあ手芸家になりたい日がな一日ちょこちょこと可愛らしい何やらを作っていつか趣味悠々に出るのを夢見て生きてゆきたいでもそれじゃ家賃払えない。もうどこか過去の無い知り合いの居ない遠い国に移住して、monaca印の可愛いバッグのプライベートブランドでも起こしてアトリエ兼ショップ兼住居で毎日猫と一緒にミシンでことこと作業して静かに年をとるのを楽しみたい。ぬるっとした会話程度の語学力しかなく明確な武器もスキルもないまま、もういい加減若者とも言い張れない年齢になってしまった今、希望のお国に滞在する為のビザ取得の武器が無い。服も靴もバッグもCDもベッドも本も画集も写真集も冷蔵庫も洗濯機も全部ぜんぶ全部ぜんぶ捨てて、就労ビザ欲しいんだぜ。
　なんかもう、出口というか再建の手段がわからない。身動きの仕方が明るい先行きが、ろすとまいうぇい。しかしなんだかとてもお気楽にポップに思考停止しているので、もっと真剣に不安になった方が私の為なのになあ、なんて思ってる。わかってる中途半端な逃避が一番ずるずる行ってしまうってことくらい。
　なんかもう、色々なものを取りこぼして、元々持っていた小さなコップの中身まで自分でこぼしてしまって、手持ちのカードも武器も全部ゼロ。だからなんかもう、出口というか再生の足場をどう組んでいいのかさっぱり分からないんだ。たぶん私は一番大事なものを零してしまったみたいだ。一定のビジョンを持って責任ある人生を送る気力、みたいな上手く言えないけれどそういうものを。どーでもいーやーなーんにもやりたくないんだもーん
　こんな人生の恥部やらぬるい阿鼻叫喚を吐き出せる匿名ブログって、やっぱりいいもの。あーあばかみたいだあまえんなよわかってる