もなか

欧州ど田舎暮らしで母国語のアウトプットに飢えているのでネットの森に穴掘って王様の耳はロバの耳

映画

『ヒトラー 最期の12日間 』

一昨日、帰りの時間まで一寸あったので、京都シネマというミニシアターで『ヒトラー 最期の12日間』を。 ず…しーん… というのが、エンドロールが流れ出した会場の空気。誰も立たない。一人も立たない。 カリスマと狂気は紙一重という姿は、ヒトラーが神経症…

遠足気分でGO

そういえば、『自殺サークル』というのを観たことがあったんだ。監督園子温。これはもう相当なクソだった。ストーリー混乱しまくり。進むほどに迷走。ミステリー仕立てもサスペンス性も失敗。見終わって思う。なんじゃこりゃ。 最初の、ホームで女子高生たち…

スターになった柳楽

柳楽優弥の初主演作『星になった少年』インタビューがここに。けれど文面だとあのなんとも言えぬ左右の揺れや、一寸頭のよ○そうな受け答えがいまいち掴めない。そこが残念です。柳楽優弥のこととなると、なぜか日本国の映画好きは軽く親になった気分で眺めて…

『死の棘』

BS2が今週深夜帯で一挙に小栗康平特集。『埋もれ木』公開だからだろうと思ったら、なんとDVD-BOXが出てたんだ。 昨夜は『死の棘』をやっていたが、やはり見ごたえがあった。感想なんて出てこない位に凄みがあった。壊れていく妻とそれを見つめる夫というのは…

なにかしら

モンさん(id:mon-chan)から、こんなものをいただいちゃいました。 ☆見たい映画をつなぐタスキ ①②③に答えて次の人にタスキをつないでください。 ①過去1年間で一番笑った映画 ②過去1年間で一番泣いた映画 ③心の中の5つの映画 ④見たい映画 ⑤このタスキをつな…

『タナカヒロシのすべて』

数日前レイトで。まず、上映前の座席でこんなにもわくわく始まるのを待った経験はあまりなかった。それ位に期待ばかりが膨らんでいたのかもしれない。 超面白かった。観ている間は。でも終わってみると、あれ、なんだか物足りない。この中途半端な気持ちは何…

『人間の約束』

どうにもやりきれないものをやりきれないものとして、淡々と一切の無駄なく巧みに描いた作品だった。 生きて年をとって死へと向かっていくのはどうしようもないことで、生まれたからには色々とあってもまあ自殺なんかすることもなく生きていくのが殆どの人間…

ラッキーボーイゆえ

『星になった少年』公式をあれこれ覗いてみて。特報2と予告編1。え、あれ?この音楽聴いたことあるよラストエンペラーのサントラじゃん。教授、使いまわし?えー…代表作を?予告編製作時に音楽が間に合わなかっただけなんだと解釈することにした。 柳楽優弥…

シベ超祭り

くさくさするなら、愛すべき映画バカの作ったバカ映画でも観たらいいな。そんなこんなでシベ超祭り。 ここです たまたま1を観たとき、ああ時間を返せ!と思ったものだったが、そのとき私はまだ山下閣下の正しい楽しみ方を知らなかった。そして2。マイク水野…

『贅沢な骨』

みようみようと思っていてそのままだった映画。女なら共感できると聞いていたけれども。 ホテトル嬢とそのペットのサキコ。当然レズビアンカップルなんだろうと思っていたのに、最後の方になって「実は好きなの」と言い出だし、え?じゃあなんで同居してたの…

カンヌに飛び込む3監督

今年のカンヌは、コンペ部門に小林政広監督(51)「バッシング」、「ある視点」部門に青山真治監督(40)の「エリ・エリ・レマ・サバクタニ」、監督週間部門に小栗康平監督(59)の「埋もれ木」の3作とのこと。 エリ・エリ・レマ・サバクタニって、神よ神よ…

シベリア超特急5

そんな愛之助主演の『シベ超5』がやはり気になってしまう。無視しようと決めているのにもかかわらず。予告編ではらぶりんはバック転をかましていたり、電車の上で立ち回りをしていたり。『阿修羅城の瞳』なんかよりもずっと気になる。だって阿修羅〜には山下…

『サラ、いつわりの祈り』

ものすごい期待をしている。ガス・ヴァン・サントの『エレファント』の脚本も手がけた、J・T・リロイの自伝的小説第二段の映画化。キャストだって凄いぜひゃっほう。公式で予告編を見ては期待が膨らむ。 ダメママはコートニー・ラブをもろイメージさせるこ…

歴史大作が続く

『キングダム・オブ・ヘブン』に行こうよ行こうよと誘う人がいる。もう歴史大作はお腹いっぱい過ぎて、まあいいかそんなに観たいなら。という気にもなれない。『キング・アーサー』など私は見に行ったことさえ忘れていたが、自分だって内容覚えてないんじゃ…

『初恋のきた道』

BS2で放送していた模様。チャン・ツィイーのデビュー作にして一番ブリリアントな作品。 近年毛色の違う作品が続くチャン・イーモウだけれど、この人の持ち味はやはり色へのこだわりと映像美。美しい映像にくわえて音楽があまりにも良くて、チャン・ツィイー…

『インファナル・アフェア』

帰宅してテレビをつけるとトニー・レオン。『インファナル・アフェア』がやっている。そうかⅢが公開かと見入る。 スター/アンディ・ラウと、演技派/トニー・レオン。両者とも好きだけれど、トニー・レオンはアジアの至宝だと思っている。『ブエノスアイレス…

『シェフと素顔と、美味しい時間』

洗練された展開とセンスのいい画面。上手く組まれた台詞にアメリカを茶化す言葉がチラッと混じり、フランス映画のプライドの高さをがんがん感じる。もうとても堪能した。 フランスの大竹しのぶことジュリエット・ビノシュ。若い頃の出演作は置いといて、正直…

ウォン・カーウァイ

香港つながりでいまさらだけれど、今週いっぱいまで渋谷のル・シネマで「ウォン・カーウァイの世界」。行けないのが悲しい。『欲望の翼』は絶対お勧め。上映権がもうすぐ切れるってもったいないよ。カーウァイ作品の中でも、レスリー・チャン出演作の中でも…

気になるこの2つ

是枝裕和新作『花よりもなほ』 : 次作は時代劇と宣言し、ちゃんばらのない人情モノって言ってて、本当に時代劇だった。「大うそをつけるフィクションで勝負したい」と心機一転の一方で「虚構というある種、屈折した中での愛情や思考を作品を通して見つめ直…

『エレファント』

ついでに昨日のコロンバイン事件でもうひとつ。「群盲、像を撫でる」か「触れる」かという意味かと思っていたら、違うと監督自身が言っていた覚えが。「It’s the elephant in your living room.(居間にいる象)」という、見て見ぬふりをさす諺の方ですって…

『ボウリング・フォー・コロンバイン』

ミネソタで高校生が銃乱射し、そこで出てくるコロンバイン高校。マイケル・ムーアの『ボウリング・フォー・コロンバイン』の一コマがニュースなどで取り上げられていました。ドキュメンタリーだって人間が作るゆえに主観と言うものが存在するわけで、この映…

『フェイシズ』

米国インディペンデント・ムービーの父ジョン・カサヴェテスの初期の作品を見つけて鑑賞。うなった。ジョン・マーレイ、ジーナ・ローランズ、リン・カーリン、シーモア・カッセル四者の演技がもうリアルというか演技に見えない。言葉では一切語らずに、各パ…

来ていたやっと入荷連絡が

やっと。やっと『娘道成寺 蛇炎の恋』の連絡が来ていた。さっさと送ってこんかい。もう一ヶ月だよ。だから、牧瀬さんが素人目にも明らかにへっぴり腰に見える変な画像を貼ってしまう。 散々公式サイトで予告ムービーを見たおし、「私を憎んでみろ、私を憎ん…

『オータム・イン・ニューヨーク』

余命あと一年のカワイイ女の子と、ハンサムで金持ちでプレイボーイのおっさんの恋物語。魅力的な彼女と過ごすうちに、おっさんは段々と本当の愛を知っていく珠玉のラブストーリー。主演リチャード・ギア。「愛した人は、不治の病だった…」 この謳い文句を聞…

『ミスティック・リバー』

今回の『ミリオンダラー・ベイビー』も、一部団体と論争を巻き起こしつつもとても高評価の様子。しかしながら、ハリウッドのクリント・イーストウッド支持は過剰ではなかろうかと思うことがある。日本でも似たようなものかもしれないけれども。日米双方で非…

『テルマ&ルイーズ』

ジーナ・デイヴィス、初の女性大統領に 記事はここあまり面白そうな映画ではないですね。 この人は結構嫌いではない。あまり大した映画には出てないけど『テルマ&ルイーズ』の最後の笑顔が印象的で。あれほど爽快で開放感のあるアンハッピーエンドはないよ…

『涙石の恋・ジェニファ』

これは群を抜いて、ものすごい自由な映画。あちこちに大人の事情で出演するLux以外には、プロットやストーリー性などといった、ささいなものになんか縛られない。ラブさえあれば全てよし。自由気ままな成り行き。ここまで筋が破綻しておれば、素直にすごいと…

あなたが選ぶBSシネマ

ベアーグミをお腹へ誘導しながら鑑賞。一緒になって、アナウンサー:「答えは…」 私:「A!」なんていってエンジョイする。待って!なんか間違って言い訳してるウザイ子がいるよ!と画面中央の小堺一機に向かって告げ口する。だからもう、この番組に佐藤江…

『普通の人々』

これだけ散々ふざけたことをやっておいてなんですが、今夜深夜帯に『普通の人々』。監督:ロバート・レッドフォード、出演:ティモシー・ハットン、ドナルド・サザーランド、メアリー・タイラー・ムーア他。 この映画を観て心底感嘆したのは、レッドフォード…

『17歳のカルテ』

『あずみ』やるのか、見たことないな。とは思ったけれど、「あれは上戸彩の太ももを見る映画」という言葉が頭の中でよみがえり、結局BS2で『17歳のカルテ』を見た。初見の印象と大して変わらない。「社会生活に行き詰まったわ。だからジャングルにゆき…