女の一生
叩けば埃の舞い上がる、恥の多い生涯。けれど出来る限り享楽的に歌って踊って陽気に生きてゆきたい。締めくくりだって幸せに死にたい。なのでこの先どうやっていこうかと本気で考え恐くなる。もう若いだけで何とかなると思える年齢を脱してしまった。
しかるにこれは絶対に、20代後半クライシスと呼ばれるものに決まってる。例えば順風満帆なお茶酌みライフを送るお洒落OLが、見えてきた三十路を前に考える。「あたしこれでいいの?もっと輝きたいの!」で、小さなカフェとかを始めるあの感じなのだと思う。私の場合は創作畑のひよこな訳で、勤め人のような安定感もなくでかい収入もないために不安もひとしお。ひたすら恐い。安定が欲しい安心が欲しいマンションが欲しい。おまけに顔まで老けてきたもうヤダ。まず肌の劣化から年を感じる。口の横にくっきりとしわが出来るのは何歳だろう。そろそろ佐伯チズにすがって良いのかもしれない。「お金をかけずにきれいになる」