王様の耳はロバの
画像はベンゼ湿原の近くの、氷河期の埋没林のある海岸。早朝。青森もう1回行きたいなあ。
変わらない気持なんてないし終わらない関係なんてないと思う無条件の愛情なんて信じない。家庭を作りたいなんて思わないし家族を持ちたいなんて思わない。
要するに私はそういうものに対して大変冷めた考えで、特にこいびとぼしゅうちゅうでもなんでもないんだってば放っておいてくれ。好意を持たれても応えられない。
なんて思っていても顔にも出さずに、ええ、チャンスがあればーなんて、微笑んで答えているでしょ。良き出会いに恵まれなっくってーなんて、模範解答を返しているでしょ。今ちょっとあれこれ勉強したいこと多くって―って、さりげなくかわしているでしょうが。
だから私の領分に分かりきったような顔をして、ずけずけ入り込んで来ないで欲しい。本心なんて誰にも言ってないんだから、理解者みたいな顔をされると、なんだかとても滑稽。他人を理解できると思っちゃうことが傲慢だというのだ。しかもあなた土足。
こうやって私は、差し伸べてくれる手をめっちゃ笑顔で無視しているのだと思う。他者の好意をものすごく微笑みながら、そっと振り払っているのだと思う。とても失礼な、無礼なことだ。何も言う気がないなら、何事もなかった顔をして生きて行かなければいけない。
友人たちと呑んで爆笑していても、ふっと波が引くみたいに醒める瞬間がある。身内を見殺しにした癖に何やってんだろって思う。いや当人は自分で選んで死んだんだけれど。他人の胸の内なんて誰にもわからない。そう思わなければやってられない。
明るい先が思い浮かばない。やりたいこともなりたいものもないし好きだったものもどうでもよくなった。
もーきえてーな。めんどくさ